■新たな守備陣が奮闘

 鳥栖戦を見る限りだと、キャプテン・佐々木翔不在の中、イヨハ理ヘンリーが入った新たな守備陣が奮闘。ボランチの松本泰志も調子を上げ、ゴールという形でチームに貢献していた。そして今季11得点という目覚ましい数字を残している大橋祐紀も絶好調。新エースの誕生にミヒャエル・スキッベ監督も大きな手ごたえをつかんでいるはずだ。

 彼を中心にピエロス・ソティリウ、ドゥグラス・ヴィエイラ、加藤陸次樹、満田誠らが確実に決めるべきところで決めていけば、彼らはもっと順位を上げられる。町田との9差は厳しいが、飛躍の可能性はありそうだ。

 上記の通り、上位5強の状況はさまざまだが、8月21日までの第2移籍期間でどういう動きがあるかによって、今後の動向が左右される部分も少なくない。そういう意味では、資金力のある町田、神戸はかなり有利かもしれない。ここからの人の動きも注視しつつ、再開後の上位5強の戦いぶりを見極めていくことが重要だ。

(取材・文/元川悦子)

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