パリ五輪を戦うなでしこジャパン(サッカー女子日本代表)が、グループステージ第2戦としてブラジル代表と対戦。2-1で逆転勝ちした。
苦しい試合だった。ピッチの上でボールを支配するのはブラジルで、日差しが強い中で圧力を強めていく。日本が前半にPKを失敗して、逆に後半に先制点を奪われるいやな展開も、後半アディショナルタイムに熊谷紗希がPKを決める。前半に田中美南が失敗したPKを、主将が決めて見せた。
それでもスコアはイーブン。初戦を落としている日本として勝利のみが欲しい中で、それをもたらしたのは19歳のMF谷川萌々子だった。
後半45+6分、日本が攻め込もうとする中で、相手陣内中盤でボールを失う。ブラジル代表はそれつなごうとするが、それをカットしたのが谷川。しかも、相手のパスをダイレクトでシュートするとっさの判断によるもので、右足から放たれたボールは空中できれいな弧を描き、見事にゴールネットを揺らしたのである。