■韓国代表監督インタビューの際は「通訳」

 1997年のフランス・ワールドカップ予選のソウルでの日韓戦のときにも、彼女は日本チームの練習を見に来ていて、三浦知良(カズ)が出てくると「あっ、カズだ」とか言って、「ねぇねぇ、カズさん」とカズのところに寄って行って親しげに話をしていました。図々しさというか、なんというか、人にうまく取り入る才能はうらやましい限りです。

 1998年のフランス・ワールドカップのときも「開幕戦のチケット買えたんでぇ」とかいって、開幕戦の2、3日前に急に現われたりしました。

 もちろん、彼女の韓国語はネイティブ並みに上達していて、2001年に金正男(キム・ジョンナム)氏(元、韓国代表監督)のインタビューをするときにはハナさんに通訳をお願いしました。

 ところで、初めて会ったとき、彼女は留学生だったのですが、その前は某大手航空会社のスチュワーデスさんだったそうです(現代の用語では「キャビン・アテンダント」ですが、1990年代はまだ「スチュワーデス」が一般的でした)。これが、ハナさんの第1と第2の顔。そして、第3の顔が通訳としての顔です。

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