【新体制・浦和レッズが湘南戦でぶつかった壁(2)】伊藤敦樹に求められる統率力とマネージメント力。そして必要不可欠な失点減――浦和再浮上のポイントとはの画像
浦和レッズ 伊藤敦樹 撮影:中地拓也

 ここまで6戦未勝利で、J2降格圏に沈んでいた湘南ベルマーレに手痛い敗戦を喫した6日の浦和レッズ。勝ち点32、順位も9位のままだが、首位・町田ゼルビアとの差は14に拡大。鹿島アントラーズガンバ大阪ヴィッセル神戸も今節は確実に3ポイントを上積みしており、ここから巻き返しを図ろうとしている彼らにとってはかなり厳しい状況だ。

「駒場スタジアムの雰囲気含めて『やっぱり浦和は強いな』と感じました。でも僕らも僕ららしく戦って勝てた。最後の最後まで諦めないという湘南のスタイルを出せて、相手より走って前へ出ていくこともできた。そこはよかった」と浦和育ちの山田直輝に言われてしまったように、今の浦和は終盤の走力と運動量、戦い方の選択といった部分をすぐさま改善しなければならない。

 それを主に担うのが、新キャプテン・伊藤敦樹だろう。
「逆転した時からのチームとしてのゲームコントロールができなかった。勝ってるのに自分たちは相手の思惑通り、オープンにされてしまった。2失点目なんかは自分たちがボールを持っていたところからロングボールを蹴られて、拾われて、ショートカウンターみたいな形になった。

 ああいう失点は本当にもったいない。ファウルで止めるだったり、ボールを蹴らせる場所だったり、チームとしての共通認識ができていなかった。そこをピッチ上でコントロールできなかった自分の責任だと思います」とキャプテンマークを巻く男は反省の弁を口にした。

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