7月3日、日本サッカー協会はパリ五輪に挑むU―23サッカー日本代表のメンバーを発表した。その中で、唯一の10代となったのが川崎フロンターレの高井幸大だ。
3日の午後、高井が取材に応じた。選出直後とあって番記者だけでなくテレビカメラも複数台並ぶ中、高井が登場。高揚する素振りもなく、ひょうひょうとしたいつもの姿を見せた。
最初に行われたテレビ局による代表質問にも、それは変わらない。
「今の心境は」……嬉しいです。
「発表の瞬間はどのように?」……パソコンで見てました。
「チームメイトと一緒に?」……そうですね、はい。
「パリ五輪はどのような大会?」……とても大きな大会だと思いますし、精一杯頑張りたい。
「どんなプレーを見せたい?」……いつも川崎で見せているプレーを、代表でもできたらいいかなと思います。
「意気込みは?」……出場するからにはもちろん優勝したいですし、それを目指せるメンバーもそろっているので、チーム一丸となって頑張りたい。
一つ一つのフレーズはけっして長くなく、いつも通りの“高井節”。U―23アジアカップでプレッシャーを受けながらも優勝を手にした大岩ジャパンで主軸として力を見せたように、どのような状況でも平静を保つのはその特徴でもある。