明治安田J1リーグ第19節、浦和レッズ(以後、浦和)対鹿島アントラーズ(以後、鹿島)戦が行なわれた。試合は前半に鹿島が2点を挙げ、後半になって浦和も2点を返して2-2のドローに終わった。
失点を重ねる浦和の「問題点」
この試合を通して見れば、失点を重ねる浦和の問題点がよくわかる。結論から言えば、リスクマネージメントの希薄さだと言える。ペア・マティアス・ヘグモ監督の指示なのかもしれないが、攻撃的な戦術を採用しているとしても、最低限のリスクマネージメントは選手に伝えるべきだろう。どんなに有望な選手が入ってきても、今の守備のやり方ならば、失点は避けられない。先に相手に得点を入れられて、そこから追いかけるゲームばかりだと、なかなか順位も上がっていけない。
まず、この試合のメンバーを見てみよう。浦和は、前節のセレッソ大阪戦からスタメンを2人変更してきた。移籍が噂されるアレクサンダー・ショルツが、出場停止を明けて起用される。また、負傷離脱していたオラ・ソルバッケンがスタメンに復帰する。一方の鹿島は、前節のアルビレックス新潟戦からスタメン11人は代わっていない。
では、得点場面を中心に試合を解説していこう。試合開始3分に鹿島のワントップ鈴木優磨が先制点を決める。右シャドーストライカーの師岡柊生が、ペナルティエリア手前から右足で放ったシュートがゴールキーパー(以後、GK)西川周作にセーブされるが、こぼれ球に反応した鈴木がペナルティエリア左からゴール決める。