■得点数に「すごく責任を感じてます」

 今季のガンバはご存じの通り、中谷が移籍加入し、一森もレンタルから復帰したが、彼ら2人がもたらす効果は絶大だ。後ろに安心できる人材が揃っているから、前線の宇佐美らも思い切ってアタックできる。そういった好循環が生まれているのは確かだろう。

 だからこそ、もっとゴール数を引き上げたいところ。ここまでの総得点21はJ1で下から4番目タイ。最多得点者が7点の宇佐美で、その次が3点の坂本一彩。ウェルトンやイッサム・ジェバリ、ファン・アラーノといった外国人アタッカー陣の数字が伸びていないのが気がかりな点だ。

「得点数が少ないところは自分のすごく責任を感じてますし、もっと前にボールを入れていかないといけない。この試合もそうだけど、シュートまでいく形がほとんどなかった。今は試行錯誤しているところではあります。やっぱり自分を含めてゴール前で仕掛けていく回数、ゴール前に入って行く回数を増やさないといけない。外国人選手を含めて、持ってる力を出し切れていない部分があるのかなと感じています」

 鹿島戦で宇佐美の背後に陣取った坂本は課題を口にしていたが、今のままでは「宇佐美依存」の印象は拭えない。宇佐美が5キロ減量などの肉体改造を行って、ハイパフォーマンスを維持しているのはガンバにとって非常に大きなプラス要素と言えるが、それだけでトップに立つのは難しい。後半戦は坂本、ウェルトンらを含めてアタッカー陣の得点力アップが至上命題だ。

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