【引き分けに終わった”古巣”東京との対戦で、磐田MF平川怜が見せたもの、見せられなかったもの(2)】テクニシャンはファイターへ。指揮官も「こんなもんじゃない」と語る平川の軌跡の画像
FC東京戦でプレーしたジュビロ磐田の平川怜 撮影:中地拓也

「守備から攻撃で違いを出せるかは監督もすごい求めてるので。まずは守備でやれるようになってきたと思いますし、そこから攻撃でもっともっと強引に行ったりとか、一人で違いを作り出せれば、チームも良くなっていくと思います」

 CKからアシストを記録した平川怜だが、流れの中からさらに決定的なプレーで、ジュビロ磐田を勝利に導けなかった課題を認識している。横内昭展監督からはチャンスがあれば、個人でも仕掛けて違いを生み出すように求められている。「タスクが多い中で、どれだけやれるかっていうので、やれてきたら、自分の選手としての幅も広がると思うので。そこは向き合っていきたい」と語る。

 類まれな技術とセンスを備える平川は、FC東京のアカデミーで同僚だった久保建英をはじめ、中村敬斗、菅原由勢らとU-17W杯で主力を張るなど、同世代のトップランナーとして将来を嘱望される一人だった。しかし、トップチームでプロの壁に当たり、なかなか出番を得られない中で鹿児島ユナイテッド、松本山雅と渡り歩き、2年前にロアッソ熊本へ完全移籍。東京を離れることとなった。

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