6月16日、J1リーグ第18節が各地で行われた。その1試合が国立競技場で開催されたのたのだが、試合前のキックインセレモニーが大きな反響を呼んでいる。
昨季王者・ヴィッセル神戸が本拠地・ノエビアスタジアム神戸を離れて国立競技場で試合を行った。「LOVE KOBE FESTIVAL2024」と題して行われたこの試合では、先着3万5千人にユニフォームを想起させるTシャツを配布するほどの熱の入れようで、なんと、4万9541人が会場に駆け付けた。
そんな大注目の一戦でキックインセレモニーを務めたのは、神戸のエバンジェリストを務める槙野智章氏。現役時代、試合前に手のひらを見据えながら言葉をつぶやくルーティンを行っていた槙野氏は、主審の正面に置かれたボールを前にして、このルーティンを行う。
そして、助走をつけてボールを蹴るかと思わせたのだが、次の瞬間、槙野氏はボールを手で持って宙に浮かす。そして、キックではなくヘディングで主審にボールを“イン”したのだ。この日の主審は、ポーランドから訪れたダミアン・シルヴェストジャクだったが、ワールドクラスの審判にJリーグの本気を見せつけた。