■90年大会を前に「渋谷」のイタリア語学校へ
そして、1990年はイタリア大会。
スペイン語もイタリア語も、古代ローマ帝国時代のラテン語が現地化した言語ですからよく似ています。イタリアのテレビを見ていると、スペイン語圏の選手に対してイタリア語で質問し、選手はスペイン語で答えているような場面をよく目にします。
それで、視聴者は理解できるわけです(もちろん、ときどき、聞き返したりはしますが)。
ですから、やはり渋谷にあったイタリア語学校での勉強も順調でした(うっかりしていると、イタリア語を話しているつもりが、いつの間にかスペイン語になってしまって、先生から「スパーニョロ! スパーニョロ!」と注意されたりしていました(「スパーニョロ」はスペイン語という意味)。
イタリアは観光立国ですから、34年前でもホテルなどでは英語が通じましたが、イタリア語の勉強のために、現地でもなるべくイタリア語をしゃべるようにしていました。
まあ、簡単な用事を済ますには不自由はしないくらいの自信はついてきました。