■日本代表キャプテン3人の「貴重すぎる!」お宝
前半12分、遠藤航のボール奪取から、南野拓実の横パスを受けた中村敬斗が左サイドを駆け上がると、ゴール前に左足で絶妙なクロスを入れる。自分より背の高い相手ディフェンダーに競り勝って豪快に頭で叩き込んだのは、6月6日のミャンマー戦で出番のなかった上田綺世だった。
そして、19分、再びゴールが生まれる。キーパー大迫敬介からの難しいパスを受けた中村がなんとか胸で落とすと、中央の久保建英にスルーパス。そのボールを久保がドリブルで運びながら右サイドの堂安律に送ると、堂安はフェイントで相手DFをかわし、相手ゴールキーパーの逆をつくコントロールショットで、ゴール右隅のネットを揺らした。
その後の展開は皆さんもご存じの通り。森保監督はキーパーまで交代させるという大胆な采配を振るって、5-0の完勝。最終予選に向けた幾多の可能性を試しつつ、2次予選を無失点(クリーンシート)無敗で終えたのだった。
なお、同施設には、日本サッカー界のお宝が数多く展示されている。最新技術を駆使した体験コンテンツなどが楽しめる「ディスカバリー」エリアには、U23アジアカップで優勝した、U23日本代表キャプテンでMVPの藤田譲瑠チマ選手のキャプテンマークやユニフォームがさっそく展示されていた。
また、なでしこジャパンが世界一に輝いた際の澤穂希選手のキャプテンマークやユニフォーム、川淵三郎キャプテンが現役時代に着ていた日本代表のトレーニングウェアなども展示されている。日本サッカーが歩んだ歴史を、その目で確認してみてはいかがだろうか。
それにしても播戸さん、あれほど活躍した中村敬斗選手に、なかなか「ビンゴール!」を出さなかったのは、どうしてでしょう。「イケメンだから嫉妬したんじゃん」などと、記者の周囲にいた美人サポーターたちから邪推する声が上がっていましたよ(笑)。
それと、記者の体感でしかありませんが、先発メンバーが発表された際、歓声が最も大きかったのは久保建英選手と田中碧選手、それに加えて、君が代を聞きながら涙を浮かべていた森保一監督だったことを付け加えておきます。