6月6日、2026年北中米ワールドカップのアジア2次予選第5節が行われ、日本代表は敵地でのミャンマー戦に臨み、5―0で勝利した。その先制点を決めたMF中村敬斗の先制ゴールのシーンに称賛の声が多く寄せられた。
ここまで4戦全勝(不戦勝を含む)ですでに最終予選進出を決めている日本代表はこの日、3-4-2-1システムを採用し、第2次森保ジャパンとなって初めて3バックでスタートした。その左ウイングバックに配置されたのが、23歳の中村だった。
今季、フランス1部のスタッド・ランスで評価を高めたアタッカーは、この日も立ち上がりから左サイドからのドリブル突破で存在感を発揮した。ただ、チームとしては相手の人数をかけたディフェンスの前になかなか決定機を作ることができていなかったが、その中でも常に目を光らせ、迎えた前半17分だった。
自陣右サイドで奪ったボールがハーフウェーライン手前のMF鎌田大地へと渡る。その直前、左サイドの同列にいた中村が前方のスペースへ向けて走り出すと、そこへ鎌田が無駄のないボールタッチからカーブをかけた絶妙のミドルパスを送り込む。フリーでボールを受けた中村は、そのままペナルティーエリアに侵入すると、スピードを緩めてカットイン。戻ってきた相手DFを交わすと、鋭い振りの右足シュートを放ち、ニアサイドを射抜いてゴールネットを揺らした。