6月3日に行われたJ2栃木SCとのトレーニングマッチで1ゴール1アシストを決め、公式戦復帰に向けて順調なステップを踏む川崎フロンターレの宮城天。この試合で“進化の片りん”を随所に見せていただけに、一つ確認したいことがあった。それは、宮城が輝くポジションについてだ。
川崎フロンターレから武者修行に出ていた宮城が“真ん中の方がやりやすい”といった趣旨の発言をしていたコメントを目にしたため、移籍先でどのようなプレースタイルの変化があったのかを聞きたかった。
率直にその発言について尋ねると宮城は「(外に)張っているだけだとパターン化されちゃう」と意図の一端を説明。ファーストポジションが真ん中のほうがいいということではなく、ウイングやサイドアタッカーとして出たとしても、時間帯や場面によって中央に移動してプレーすることも選択肢の一つとして持っているという言い方がその考えに近いようだ。
「カットインシュートとかワンツーは自分の得意な部分でありますけど、自分のポテンシャルとかそういうのを考えたときに、レーンを1つ中に移せば、アシストも得点もできるなっていうのを移籍して実感しました」
相手の警戒や対策も考えれば、そうして選択肢を複数持つ。何より、その能力があれば大外でもハーフレーンでも違いを作り出せる。期限付き移籍先で得た手応えが、そのプレースタイルを広げたようだ。