■定刻よりも「早く」列車が発車して

 でも、飛行機の機内や空港なら、どこの国でも英語が通じますからなんとかなりますが、鉄道や長距離バスなどでは乗務員も現地語しか話せないことが多いですから、途中で事故などがあると、様子を聞けなくて困ってしまうこともあります(でも、まあ、たいてい、乗客の中に1人くらいは英語ができる人がいます)。

 2005年にワールドユース選手権(現、U-20ワールドカップ)をやっていたオランダからコンフェデレーションズカップ開催中のドイツに列車で移動しようと思ってユトレヒトの駅まで行ったら、乗ろうと思っていた列車が発車した後だったという話は、「蹴球放浪記」でも書きました(第54回「さっすが、ドイツのアウトバーン」の巻)。

 線路工事があって迂回路を走るため、いつもより早く発車したというのです。駅員は「そこに書いてあるだろ」と指さすのですが、注意書きはオランダ語でしか書いてありませんでした。

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