後藤健生の「蹴球放浪記」第215回【「海外旅行は言葉ができなくても大丈夫?」の巻】(1)中国名物「ゲート」チェンジ、オランダ「定刻前」発車にご用心!の画像
中国の国内線の搭乗券。これは武漢発・上海浦東行き。提供/後藤健生

 外国へ行くと楽しいのは、違う文化に触れられるからだ。その一つが、言語である。習得は必要不可欠ではないが、学べば旅が楽しくなることは確か。時には、旅行中に急激に上達することもある。蹴球放浪家・後藤健生にも、2005年のワールドユース取材時に、そうした経験がある。

■海外旅行で「言語能力」は必要なし

 よく「言葉ができないから海外旅行は不安」という人がいます。

 しかし、旅行をするのに普通は言語能力などほとんど必要ありません。荷物を持ってホテルに到着すれば「ああ、この人は泊まりに来たんだ」と思ってもらえますし、レストランに行けば、当然、食事に来たのだろうと思われます。

 まったく知らない言語であっても、あとは文字や絵を書いたり、指を立てて数字を伝えたりすれば、なんとか会話は成立します。

 しかも、こちらがお金を払う立場、あちらがお金をもらう立場なのですから、言葉などまったく不要です。

 つまり、出発前に交通機関やホテルをちゃんと予約して、その通りに移動しているのなら、言語能力など、ほとんど必要ないというわけです。ましてや、最近は翻訳ソフトなども充実していますし、マップの機能を使えば道を尋ねる必要もなく、現地のバス路線なども簡単に検索できます。

 もちろん、言葉をしゃべれたら、現地の人と情報交換をしたり、レストランの人にお薦めを聞いたりできるので、旅はずっと楽しくなるでしょうけど……。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4