【J2「バランス」】ベガルタ仙台、ファジアーノ岡山との6ポイントマッチを落とす 浦和から期限付き移籍の18歳FWの圧巻ゴールなど岡山攻撃陣が躍動【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
浦和から育成型期限付き移籍の岡山FW・早川隼平(中央)が同点ゴール  撮影/中地拓也
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■試合の入りは良かった仙台だが…

 2009年以来の5連勝とはならなかった。

 J2リーグ第17節が5月25、26日に開催され、26日、3位のベガルタ仙台は6位のファジアーノ岡山をホームへ迎えた。仙台は勝点29、岡山は勝点27で、この日の結果次第で順位が入れ替える。

 ここまで4連勝中の仙台は、2列目右サイドのMFオナイウ情滋のスピードを生かし、カウンターを仕掛ける。2列目左サイドのMF相良竜之介も、質的優位を発揮して局面を打開する。試合の入りが良かったのは、3バックのチームと対戦するのが3試合連続ということも関係していたかもしれない。3バックの両脇を、意識的に使うことができていた。

 8分には先制点を奪取する。オナイウが縦へ持ち出してクロスを入れると、対面する相手選手のハンドを誘う。PKだ。これをFW中島元彦が決め、仙台は1対0と先行する。

 しかし21分、岡山のFW早川隼平に決められた。5月に浦和レッズから期限付き移籍してきた18歳に、加入後初ゴールを蹴り込まれた。トラップでDFをかわし、左足一閃。テクニカルな同点弾だった。

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