ジャイアントキリングの立役者となった“キレキレ”ドリブルが脚光を浴びている。
5月22日にトランスコスモススタジアム長崎で行われたルヴァンカップの1stラウンド3回戦で、J2のV・ファーレン長崎が1-0でJ1の浦和レッズを下した。その“波乱”の試合で存在感を見せたのが、長崎の背番号38、MF松澤海斗だった。
2001年2月5日生まれ、静岡県出身の23歳。富士市立高校から名古屋経済大学を経て、昨季長崎に加入した技巧派ドリブラーは、リーグ戦では交代出場が続いた中、この日は4-2-3-1の左サイドハーフとしてスタメン出場した。すると前半26分、後半2分、さらに同9分と、タッチライン際でボールを受けてからの切れ味鋭いドリブル突破でチャンスを演出しスタンドを大いに沸かせた。
そしてその相手、1対1で対峙したDFが、元日本代表の酒井宏樹であったこともあり、スタジアムだけでなく、試合後のSNS上でも驚きの声が続出した。長く海外でプレーし、パリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エムバペも封じたことのある日本屈指のサイドバックを何度もブチ抜き、ファンに衝撃を与えた。