ドイツ2部のフォルトゥナ・デュッセルドルフが、最終節後のサッカー日本代表MF田中碧の「貢献ぶり」をSNSで紹介した。その「らしさ」あふれる働きに、日本のファンが歓喜の声を上げている。
田中らデュッセルドルフが、1部昇格にあと一歩と迫っている。ドイツ2部で3位となり、1部16位のボーフムとの入れ替え戦に臨むのだ。
現地時間5月19日に行われた最終節を待たずして、最終順位は確定していた。だが田中も先発したデュッセルドルフは、後半2分までに2点を取り合う激戦の末、終了間際のゴールで3-2と勝利を手にしてレギュラーシーズンを終えた。
リーグ戦7戦無敗、しかも白星で締めくくりと、勢いに乗って入れ替え戦に臨める。選手たちの気持ちは、しっかりとホーム・アンド・アウェイ方式で行われる運命を決するゲームへと向けられている。
試合後にはスタンドを埋めたファンと、勝利の喜びを分かち合った。それは同時に、1部昇格に向けての決起集会でもあった。
クラブはSNSで、試合後にスタンドと選手が一体となってチャントを歌い上げる場面を動画で公開した。選手たちはスタンドに向き合っているのだが、1人だけおかしな動きをしている選手がいた。
選手たちの前を横切っているのだが、邪魔にならないように中腰で移動している。その正体はお茶目で謙虚な背番号4、田中である。
田中は決して遊んでいるわけではなく、クラブへと貢献していた。クラブのSNSに投稿するため、仲間たちの様子を間近で動画撮影していたのだ。