■指揮官も手放しで喜ぶ

 彼らの的確な仕事ぶりの結果、鹿島は神戸を零封。大迫をシュートゼロに抑えた。そして濃野公人が値千金の決勝弾を叩き出したのだから、最高の勝利だと言っても過言ではないだろう。

 ランコ・ポポヴィッチ監督も「中田(浩二=強化担当)、小笠原(満男=アカデミー・アドバイザー)、柳沢(敦=ユース監督)らも今日は誇らしく思ってくれていると思う」と手放しで喜んだ。それだけ今回の鹿島は堂々たる戦いを見せたということ。苦手・神戸から得た勝利の意味は極めて大きかったのだ。

(取材・文/元川悦子)

(後編へ続く)

(2)へ続く
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