今年3月にスウェーデン1部のユールゴーデンに移籍した元サッカーU-17日本代表主将が、新天地でのデビューを飾った。試合後にはロッカールームを盛り上げる様子も公開され、日本のファンからも祝福と歓喜の声が上がっている。
日本のサッカーの発展スピードはすさまじく、しっかりとサッカービジネスの地図に組み込まれている。日本から世界、本場のヨーロッパへと羽ばたいていくのは、自然な流れとなっている。
そうした海外移籍の流れは、トップチームの選手にとどまらない。最近ではJリーグを経ることなく、海外のクラブから引き抜かれる選手も出てきている。
昨年のU-17ワールドカップで日本代表の主将を務めた小杉啓太も、そうしたひとりだ。湘南ベルマーレU-18に所属していた今年3月、スウェーデンのユールゴーデンに4年契約で加入することが発表されていた。
身長168cmと小柄だが、年代別の日本代表に選ばれ続けてきた左サイドバック。昨年のU-17ワールドカップでは、キャプテンマークを巻いて全4試合にフル出場した。
いきなり飛び込んだ海外クラブではあるが、4月中旬からはベンチに入るようになっていた。なかなか出番は訪れなかったが、現地時間5月12日の第8節、エルフスボリ相手に2-0とリードしていた後半アディショナルタイムにピッチに立ち、ついにスウェーデン1部リーグでデビューを飾った。
このルーキーを、仲間たちも祝福した。試合後のロッカールームでは、チームメイトからチームの「しきたり」を学ぶ。しっかりコミュニケーションを取ってレクチャーを受けると、チームではおなじみの勝利の凱歌の音頭を取り、喜びを分かち合った。