■連戦の疲れか「非常に重い」I神戸の動き
アジア制覇の翌々日、INAC神戸レオネッサが敗れたことで、試合のなかった浦和のWEリーグ2連覇もあっさりと決まった。
千葉戦のI神戸はシュート数(20対7)やCK数(10対4)など、あらゆる数字で千葉を上回り、前半など千葉にはほとんどチャンスらしいチャンスを作らせなかった。
しかし、前半終了間際にスローインからのこぼれ球を大澤春花に押し込まれ、後半、高瀬愛美のPKで追いついたものの、85分に千葉の鴨川実歩にミドルシュートをたたき込まれてタイトルを逃してしまった。
審判の判定など不運もあったが、多くのチャンスを作りながら得点できなかったのはI神戸側の問題。連戦の疲れのせいなのか、「タイトル争いのために負けてはいけない」というプレッシャーのせいなのか、I神戸の動きは全体に非常に重そうだった。
その点、浦和はシーズンを通じて好不調の波が小さく、安定して戦っていた。それが、第20節を終えた段階で17勝2分1敗という成績につながった。