5月11日、J1リーグ第13節が行われ、川崎フロンターレはホームで3−0で北海道コンサドーレ札幌に完勝。来日2年目の元フランス代表FWバフェティンビ・ゴミスが来日初ゴールから一気に3得点を奪う爆発を見せた。
強靭なフィジカルを武器とするゴミスは現在38歳。20代の頃はフランス1部リーグ・アンで8シーズン連続の2ケタ得点をマークし、30歳を超えて以降もトルコやサウジアラビアで得点を量産してきたゴールマシンだ。昨季は8月の来日からリーグ戦8試合に出場してノーゴールに終わったが、ようやく“その時”がやって来た。
3トップの中央で今季2度目のスタメン出場を果たしたゴミスは前半30分、ボックス内で相手DFを背負った状態でボールを受けると、うまく腕と体全体を使ってボールをキープした。そこからポストプレーで味方へパスをするかと思いきや、DFの逆を取って自らターン。そのまま斜め45度の位置から豪快に右足を振り抜き、低弾道の強烈なシュートをゴール左隅に突き刺した。
待望の来日初ゴールを決めたゴミスは勢いに乗り、前半43分にも前線でのポストプレーから、今度はボールを叩いた後に遠野大弥のクロスに右足で巧く合わせて2点目を奪い、ライオンパフォーマンスを披露。さらに前半アディショナルタイムには、味方が得たPKに冷静にタイミングを外した“パネンカ”で沈め、前半だけでハットトリックをマークした。