86分の失点「ペナルティエリア内に6人の浦和選手」
右ウインガーのヤン・マテウスがカットインして中に入ってくる。このときの左サイドバックの渡邊凌磨のプレーには軽さがあった。軽率なプレーと言い換えてもいい。
タッチラインでボールをもつマテウスに足だけを出して防ごうとした。この場合、中を切って外にボールを出させるポジショニングをしなければならない。
同じように、エカニット・パンヤも同様のプレーをして、横パスを出させないようにしなければならない。
ペナルティエリアの中に、浦和の選手は6人もいてしっかりとブロックを作っていたのに、横浜のテクニックのある多彩な攻撃に、守備陣は突破されてしまったからである。
ヘグモ監督が会見で述べた「攻守において1人だけでなく、第一波、第二波と人が駆け上がっていく」サッカーを目指すなら、攻撃面だけでなく、守備面でも同様のプレーをしなければならないだろう。
そうした意味からも、マテウスにカットインされて横パスを出されないような守備をしなければならないのだ。こうした守備ができるようになれば、浦和は上昇気流に乗っていけるだろう。
中島のコンディションがさらに上がっていき、大久保とのコンビネーションが増えて行って「関係性」が強まっていけば、上位進出も可能になるはずだ。