■アジア制覇の立役者が復帰も…東京Vに「落とし穴」

 こうして東京の2チームの勝利が予想されるが、残るひとつの東京勢にとって、そう簡単に事は運びそうもない。東京ヴェルディには、ある事情があるのだ。

 アジア制覇を決めるゴールをマークした山田楓喜が戻るのは、東京Vにとって心強い要素である。だが、そのプラス以上の「落とし穴」がある。今節、染野唯月と林尚輝の欠場が決まっているのだ。

 2人はともに昨季から東京Vに加入し、J1復帰に大きく貢献した。今季もまぎれもない主力だが、今節戦う鹿島アントラーズからの期限付き移籍ということで、古巣との対戦に出場することはできないのだ。

 前節、今季初の連勝を飾った東京Vだが、今節は山田の復帰よりも2人の欠場のほうが痛手になるとみる。Jリーグ初のチャンピオンシップで激突した名門同士の対戦は、鹿島に軍配が上がるだろう。

 J2とJ3では5月8日、2件の監督交代人事が発表された。そのうちひとつが、ザスパ群馬だ。昨季は11位へ導いた大槻毅監督だが、今季はわずか1勝と苦しみ、契約解除に至った。

 監督交代は、強烈なカンフル剤である。選手たちが奮起し、監督交代直後に勝利を手にすることも多い。

 しかも今回対戦するベガルタ仙台とは、2022年にJ2で再会して以降、2勝1分1敗と勝ち越している。6位につける難敵だが、群馬の奮起と勝利を予想したい。

 今回のtotoの購入締切は5月11日で、ネット決済による公式サイトでの販売は13時50分(コンビニ決済は12時)、くじ売り場では12時、コンビニは11時30分までとなっている。

  1. 1
  2. 2
  3. 3