【浦和レッズが川崎戦で露わにした課題と反転の光(1)】痛恨の2失点目で、西川・石原・大久保の3選手は何を考えていたのか。どうすべきか、即座に行われた修正のための話し合いの画像
浦和レッズの失点時の石原広教。奥は大久保智明 撮影:中地拓也

 川崎フロンターレに1-3で敗れ、4度目の挑戦でまたもや今シーズン初の連勝を逃した直後。敵地Uvanceとどろきスタジアムのロッカールームで、浦和レッズの守護神・西川周作はDF石原広教、FW大久保智明と話し合いの場を持った。

 テーマは同点で迎えた49分のシーン。川崎のセンターバック、佐々木旭にハーフウェイライン付近からドリブル突破を許し、対面の石原も、追う大久保も対応できないまま勝ち越し弾を叩き込まれるまでの経緯を確認した。西川が振り返る。

「ヒロ(石原)によれば、外にいたマルシーニョがちょっと気になった、と。そこで何ができたのかを考えると、ヒロが(佐々木へ)行って中を締めて、パスを出されたとしても角度はマルシーニョに対してなくなるので、そこで勝負をしようという話をしました。今後へ向けてこの失点を無駄にしないようにしていきたい」

 川崎の決勝点は浦和の波状攻撃をしのいだ佐々木の縦へのクリアを、センターサークル内でFWバフェティンビ・ゴミスが収めた場面から始まった。

 DFアレクサンダー・ショルツを背負いながら、ゴミスが巧みにボールをキープする間に駆け上がってきた佐々木へ、MF橘田健人を経由したパスが入った。

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