■2026年大会で「巨人インド初出場」なるか
1950年代から1960年代は、インドサッカーの「黄金時代」といってよかった。アジア競技大会では1951年の第1回大会(ニューデリー)、1962年のジャカルタ(インドネシア)大会で優勝、1951年のアジア競技大会を契機に、1954年にアジアサッカー連盟(AFC)が誕生、活発な活動を始めたアジアのサッカーにおいて、インドは、間違いなくその初期の「巨人」だった。
しかし、ワールドカップでは、1950年大会を「棄権」してしまうと、その後はエントリーもせず、初めてのアジア予選に出場したのは1986年大会。1985年3月21日、ジャカルタでのアウェー、インドネシア戦。しかし、この頃のインド代表には昔日の輝きはなく、「インドのマラドーナ」と呼ばれたクリシャヌ・デイが前半34分に先制点を挙げたものの、前半のうちに同点とされ、後半早々に逆転ゴールを許して1-2で敗れた。以後、インドのワールドカップ出場はまだない。
現在進行中の2026年ワールドカップ・アジア2次予選ではA組に入り、4戦して1勝1分け2敗。初戦、アウェーでクェートに1-0の勝利を収めたが、その後はカタールに0-3で敗れ、アフガニスタンとは1分け1敗。勝ち点4で一応「2位」にいるものの、6月にはカタールとのアウェーゲーム、クウェートとのホームゲームを控え、予断を許さない状況だ。