4月13日、J2リーグ第10節が行われ、今季好調のV・ファーレン長崎が6-1で徳島ヴォルティスに大勝。長崎がクラブ史上最多6得点のゴールラッシュの中、チーム4点目となった“翼くん”のゴラッソ弾が脚光を浴びている。
今季9試合を終えて5勝3分け1敗で16得点を挙げていた長崎は、この日も攻撃陣が好調だった。最下位と苦しむ徳島を相手に、エジガル・ジュニオがハットトリックを達成し、途中出場のファンマ・デルガドも2得点を挙げた。だが、最も難易度が高く、実に鮮やかだったのが、20歳の日本人FW笠柳翼のゴールだった。
後半10分だった。相手陣内で細かいパス交換も、相手ブロックの前にバックパス。そしてボールを受けたMF秋野央樹が前を向いた瞬間、笠柳が左サイドから斜めのランニングでボールを呼び込むと、後方からの浮き球のパスをそのまま反転しながら右足ダイレクトボレー。強烈なシュートをゴール右上に突き刺した。
前橋育英高校出身の笠柳は、高卒3年目の今季は開幕から全試合に出場(この日がスタメン8試合目)して3アシストをマークしていたが、得点はなし。この鮮やかな反転ダイレクトボレー弾が今季初ゴールとなった。