4月27日、J1リーグ第10節が行われた。その中で、VARが2度も介入しての異例の判定変更場面が見られた。
昨季王者・ヴィッセル神戸がノエビアスタジアム神戸に迎えたのは、下位に低迷する京都サンガF.C.。ホームチームにとっては確実に勝点3を奪いに、そして、アウェイチームにとっては失うものはないだけに王者の胸を借りて果敢に挑むゲームとなった。
その試合で最初にゴールネットが揺れた、と思われたのは前半アディショナルタイムだった。初瀬亮が敵陣の左サイドからロングスローをゴール前に送ると、京都DF福田心之助が頭でクリアしようとするもボールが浮きながら後方に流れてしまう。
その落下点でボールを競りに行ったのが神戸MF宮代大聖と京都MF松田天馬の2人。この際、2人のうちのどちらか、あるいは両者のいずれかの場所に当たったことで変則的となったボールに、ゴール前の中央で詰めた大迫勇也が反応。左足でダイレクトで流し込んでゴールを奪ったようにみえていた。
しかし、直後にVARが介入。「オフサイドの可能性」という説明が画面になされる中で、試合は中断していた。宮代の頭に当たっていたのかどうかが争点と思われた中で、VARの判断はノーゴール。宮代の頭に当たっていたという判断を下したものと見られ、飯田淳平主審は笛を吹いて試合再開を促した。