■CBは高井と木村か
最終ラインは右SBに関根大輝、中央が木村誠二と高井幸大のコンビ、左SBが大畑歩夢か。両SBは韓国戦からの中2日という日程を考えれば、中5日で迎える関根と大畑を起用するか。特に関根は中国戦とUAE戦でポジティブなプレーを見せており、最終ラインの安定と右サイドの崩しに大きく貢献してくれそうだ。
今大会の招集メンバーで本職CBは4人いるが、西尾隆矢がこの準々決勝まで出場停止。CBにおいてはここまでの実質4試合を3人で守ってきた。ローテーション的に考えれば高井と木村の可能性が高い。高井は高さを生かして相手のボールをはね返し続け、最後の粘り強さでもチームに多くのものをもたらしている。この一戦でも、大いに期待できそう。
中盤中央は松木玖生、藤田譲瑠チマ、山本理仁の3人が濃厚だ。右サイドには山田楓喜、左サイドには佐藤恵允が入るか。ただし、左は中2日ではあるものの平河悠の可能性もある。
佐藤は、試合を翌日にひかえた24日、「正直、今まで10番としての仕事も何も果たせないと思うので、そういう意味でも自分は明日の試合がラストチャンス思っている。日本の代表として誇りを持って戦いたい」と強い気持ちを見せている。
松木玖生も同様で、「絶対に勝つ」という気持ちで試合に挑むことを明かしており、山本理仁は「同じ方向性を見るために」、チームメイトに呼びかけたという。
山田楓喜は今大会2試合に出場して得点に絡むなど絶好調にある。さらにその左足から放たれるキックの精度とアイデアは日本の武器で、セットプレーにも期待がかかる。山田楓自身、「セットプレーは自分の調子を上げてくれるもの」と語るほどで、韓国戦とは逆の“一発”もありうる。