【久保建英、中村敬斗らを育てた闘将・森山佳郎監督就任で、J2仙台の変わったこと(2)】中島元彦とオナイウ情滋が実感する「森山効果」とは……清水戦で見えた若い集団の可能性の画像
ベガルタ仙台の森山佳郎監督 撮影:中地拓也

 森山佳郎監督体制のベガルタ仙台は20日の清水エスパルス戦を2-3で落とし、今季2敗目を喫してしまった。前節時点では5位だった順位も暫定6位まで後退。ジェフユナイテッド千葉、レノファ山口、鹿児島ユナイテッドと対峙する大型連休の連戦に向け、さらなる立て直しが必要だろう。

 ただ、朗報と言えるのは、散々だった清水戦の前半の反省を踏まえて、後半に若い集団が積極的に改善を図ったこと。沈黙していた中島元彦相良竜之介がいい距離感で絡み合って反撃ののろしとなる1点目を叩き出したのがきっかけになったと言える。

 そして森山監督が送り出した松井蓮之、真瀬拓海鎌田大夢エロンオナイウ情滋といった交代カードがそれぞれチームを活性化。最終的には小出悠太のロングパスに反応したオナイウが蓮川壮大の背後を巧みに突き、鋭い切り返しから左足でゴールをゲット。あと一歩まで迫ったのだ。

「ずっと外で試合を見ている中で、ビハインドを返すために自分がピッチに立つチャンスがなかなか訪れないことにフラストレーションを感じていました。2試合続けてほとんど時間がないところで出されて、悔しい気持ちもありましたし、監督を後悔させてやりたいとも思った。短時間で結果を残せたのはよかったけど、『長い時間、使ってもいい』と思ってもらえるくらいの信頼を得ないといけない。そこは連取からまたやっていくしかないですね」とプロ2年目にしてようやく初ゴールを挙げた23歳の点取屋はギラギラ感を強く押し出していた。

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