J2清水エスパルスに所属するサッカー元日本代表MF乾貴士の“極上ワンタッチクロス”に称賛の声が集まっている。
4月7日に行われたJ2リーグ第9節で、清水は敵地に乗り込んでヴァンフォーレ甲府と対戦した。3月24日の第6節の前半6分に負傷交代して以降メンバー外となっていた乾は、3試合ぶりにメンバー入りし、ベンチからのスタート。出番は0-0の後半22分からだった。
オープンな展開となった中で、左サイドMFの位置に入った乾は、交代直後から攻撃のリズムを作って存在感を見せた。だが、スコアは動かない。そしてドロー決着を覚悟した中で迎えた後半アディショナルタイム突入直前のコーナーキックだった。
右サイドからの山原怜音が蹴ったCKのボールが相手DFにヘディングでクリアされるも、逆サイドのペナルティーエリア角付近にいた乾のもとへ飛ぶ。ここで乾が“魅せる”。ふわりと上空から落ちて来るボールに対し、脱力した体勢から、右足インサイドでのダイレクトパス。相手の意表を突くとともに、極上のボールタッチでゴール前へ柔らかいクロスボールを送った。
この乾のダイレクトクロスに反応した吉住ジェラニレショーンが、頭でゴールに叩き込んだのだ。