【川崎・鬼木監督の“青い誕生日ケーキ”誕生秘話 (2)】「あまり注文を受けないですね……」と話す色合いだからこその判断。フロンターレブルーを生かすためにの画像
4月16日の練習時の川崎フロンターレの鬼木達監督 撮影:中地拓也

 川崎フロンターレ鬼木達監督の誕生日を前に報道陣からプレゼントされた、青い誕生日ケーキ。当初は、通常の白い生クリームによるものが想定されていた。

 しかし、途中の電話での打ち合わせで青いクリームを用いることに。ケーキを作った『なんぺいの木』のM氏は、「全部が青だとちょっと……。白いクリームの上に、青いクリームを塗る形にすれば見た目にもおいしく食べられる」とアイデアを出す。フロンターレブルーをどう生かすか。「あまり注文を受けないですね……」と話す色合いだからこその判断だった。

 赤いイチゴがアクセントになっているが、これも、重さのバランスを考えながら飾り付けられた。イチゴの数を多くし、ケーキ自体も大きくすれば見栄えはいいが、その分、崩れやすくもなる。ケーキの箱に入るように考えながらも、似顔絵チョコはなるべく見やすく高さを調節した。最善の設計を考慮したうえで完成した。

 小森すみ恵氏からケーキを受け取った鬼木監督はサプライズ感抜群の見た目に驚きながらも、笑顔で写真撮影に応じている。

「いろんな歴史を見てきているから、幸せですよ。自分が現役の時は等々力が満員になるなんて絶対になかったから、特にJ2の時は。今の状況はすごく幸せなことなだし、だからこそ、勝ちたい!」

 小森氏からの質問に、指揮官はこう語気を強めた。

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