■京都戦までの準備期間
年長者の土居が語気を強めるように、今の鹿島に必要なのは勝利という結果に他ならない。鈴木優磨、あるいは別の選手に流れの中からゴールが生まれ、1つ勝つことができれば、この停滞感は払拭できる。今はチーム全体がそういった前向きなマインドを持っている。そこは明るい材料と言っていい。
4月13日の次節・京都サンガ戦までは1週間の準備期間がある。これをどう有効活用していくかが重要だ。主軸メンバー固定が顕著なポポヴィッチ監督にしてみれば、疲労困憊の関川郁真、安西幸輝、濃野公人らを休ませられるのもポジティブな材料だろう。
ここでしっかりと攻守両面で組織を立て直せるか否か。今こそが今季鹿島の今後を左右する重要局面なのは間違いない。
(取材・文/元川悦子)