■鬼木監督の試合後の表情
この3人は川崎の下部組織出身であり、山内日向汰はルーキー、山田はプロ2年目、高校在籍時からプロ登録している高井は3年目だ。22歳、23歳、19歳という“フロンターレ出身”の若手3選手が“立ち返る場所”を見せた。U等々力が沸いたのは、勝利を確信したからだけではない。この先に続くさらなる白星が見えたからだ。
この試合は3-0で完勝した。しかし、記者会見場でマイクを前にした鬼木達監督の表情はけっして笑顔ではなかった。さらなる積み上げが必要だと感じているからだ。実際、山内への評価を聞かれると手放しで褒めたわけではない。修正が必要だと話す部分もある。
今季ホーム初勝利で、J1通算200勝。鬼木フロンターレが、新たな一歩を刻んだ。