3月29日、J1リーグ第5節が行われた。京都サンガF.C.との試合で東京ヴェルディが決めた劇的ゴールの、ある姿が話題になっている。
今季初勝利を目指して味の素スタジアムで金Jを戦った東京V。1勝1分2敗と勝点差2の相手に対して、記念すべき白星を狙った。
ところが、前半22分に豊川雄太にスーパーなゴラッソを決められると、26分には鮮やかな裏抜けを許して追加点まで献上する。あまりに重いビハインドがチームにのしかかった。
城福浩監督はハーフタイムに2枚替えを敢行して得点を狙うと、後半35分に染野唯月がPKを決めてまずは1点を返す。U-23サッカー日本代表に召集されていた若武者が、チームに勢いをもたらした。
そして後半アディショナルタイム、その染野が同点ゴールをも決める。味方が右サイドから送ってきたグラウンダークロスに飛び込んで、ゴールネットを揺らしたのである。
2001年生まれで現在22歳の染野は、2020年に鹿島アントラーズでプロ入り。東京Vに2度目のレンタルとなった昨季はJ2・18試合で6ゴールとJ1昇格に貢献。今季もここまで主軸としてチームをけん引し、パリ五輪を狙う大岩ジャパンでも存在感を見せている。