元サッカー日本代表DFの内田篤人氏が3月27日、36歳の誕生日を迎えた。古巣のシャルケが在籍時の動画を公開したところ、ファンが改めて驚きの声を上げている。
内田氏が現役を引退して、3年半が経とうとしている。だが、選手として放った輝きは、今も色あせない。
鹿島アントラーズではクラブ史上初めて、高卒ルーキーとして開幕戦でスタメン出場を果たした。2010年の南アフリカ・ワールドカップではメンバー入りを逃したが、その夏にはドイツの名門であるシャルケに移籍。同クラブではUEFAチャンピオンズリーグ準決勝進出を果たしている。
2018年には鹿島へと復帰。だが、負傷もあって思うような出場機会を得られない時間が続き、2020年8月、シーズン終了後の契約満了を待たず、現役引退を発表し、スパイクを脱いだ。
現役引退の決断も潔く内田氏らしかったが、そのキャラクターは日本でもドイツでも愛された。クールでありながら、東日本大震災の際には日本の人々への思いを示し、引退後は冷静かつ愛情のこもったレポートでサッカーの現場から情報を伝え、好評を博している。
古巣であるシャルケも、やはり内田氏への愛情は冷めやらぬようだ。内田氏が36歳の誕生日を迎えた27日には、同クラブで手にしたDFBポカール(ドイツカップ)を手にした写真をSNSで公開し、「ウッシー」との愛称で呼ばれた内田氏への思いを表した。
シャルケの公式エックス(旧ツイッター)日本語版では、在籍当時のプレー動画を公開。その雄姿に、改めて驚きの声が上がっている。
サイドバックとして右サイドを駆け上がる内田氏は、とにかく速い。ハーフウェイライン手前からドリブルを開始し、1人、2人と置き去りにしていく。低く速いクロス、さらにはピンポイントの浮き球と、味方のゴールをアシストする姿は圧巻だ。