パリ五輪出場を目指すU-23日本代表が3月25日、U-23ウクライナ代表との国際親善試合を行い、2−0で勝利した。会心のシュートを決めたのが、途中出場したMF田中聡だった。
U-23マリ代表に1-3で敗れてから中3日で迎えた北九州スタジアムでの一戦。雨が降り続く中、日本はマリ戦からスタメンを10人変更して試合に臨む。前半はピンチがあった中でもGK小久保玲央ブライアンの落ち着いたセービングもあって0−0で折り返すと、後半3分にセットプレーから佐藤恵允のゴールで先制に成功する。そして、迎えた後半31分だった。
連続した激しいプレッシングから相手陣内でのボール奪取に成功した日本のショートカウンター。佐藤からの細谷真大スルーパスは相手DFにカットされたが、そのこぼれ球に後半22分からピッチに立っていた田中聡が反応した。そして左に持ち出した後、難しい体勢ながら左足を思い切りよく振り抜き、地を這う強烈なシュートを逆サイドネットに突き刺した。
田中は湘南ベルマーレに所属する21歳。2種登録だった湘南U−18時代の2020年にJリーグデビューを果たすと、トップ昇格を果たした2021年にはリーグ戦36試合に出場した秀英MF。疲れ知らずの運動量と高いボール奪取能力が魅力だが、この日は得点力も見せてアピールに成功した。