3月9日、J1リーグ第3節が行われ、セレッソ大阪は2-1で東京ヴェルティに勝利した。その先制点となったサッカー元日本代表MF香川真司の珍しいヘッド弾が反響を呼んでいる。
今月17日に35歳となる香川は、4-3-3のインサイドハーフとして開幕3試合連続の先発出場を果たした。20代の頃にはゴールにより近いところで得点に直結するプレーを得意としていた香川だが、ベテランとなって“パスを捌く”ことに注力するようになったが、それでも“得点感覚”は消えてはいなかった。
0-0で迎えた前半42分だった。右サイドでボールを受けたウイングのジョルディ・クルークスがドリブルで持ち上がり、鋭い切り返しから右足でクロスを放り込むと、相手DFの死角に入るような動きでファーサイドに流れた香川が、完全なフリーの状態からしっかりと頭で合わせ、ゴールに叩きつけるように流し込んだ。
ゴール後、大歓声の中で仲間の祝福を受けた香川は、アシストしたクルークスのもとにゴールの味を噛み締めるようにゆっくりと駆け寄って抱擁を交わした。これが昨年6月24日の北海道コンサドーレ札幌戦以来、日本復帰後3ゴール目となった。