ドイツ2部のフォルトゥナ・デュッセルドルフが、日本代表MF田中碧の見慣れぬ表情をSNSで公開した。感情が伝わってくる写真に、日本のファンも反応している。
田中が所属するフォルトゥナ・デュッセルドルフは現在、熱いレースを展開している。1部リーグ昇格をかけた戦いだ。
前節開始前、フォルトゥナ・デュッセルドルフは7位につけていた。首位のザンクトパウリとは勝点12の差が開いていたが、自動昇格できる2位のホルシュタイン・キールとは6ポイント差。昇格プレーオフに出られる3位につけているハンブルガーSVとは5ポイント差と、伸ばせば手が届きそうな位置でライバルたちを追っていたのだ。
現地時間3月2日に対戦したハノーファーとの第24節は、重要な一戦だった。フォルトゥナ・デュッセルドルフよりも1ポイント多く稼いで5位につけており、今後のレースに大きな影響を及ぼすライバルとの直接対決だったのだ。
田中も先発した一戦で、フォルトゥナ・デュッセルドルフは幸先良く開始18分までに2点をリード。だが、後半になると風向きが変わった。
総シュート数は、フォルトゥナ・デュッセルドルフの7本に対して、ハノーファーは21本。ハノーファーがホームの後押しを受けていたことがうかがえる。
後半18分に1点差に追い上げられると、残り5分を切って試合が降り出しに戻る。ついに2-2の同点に追いつかれてしまったのだ。
1アシストしていた田中もフル出場して奮闘したが、ゴールは奪えず。勝点3を逃すことになってしまった。
クラブは試合後の田中の様子をSNSに投稿した。ユニフォームの襟を噛んで引っ張り上げる表情には、悔しさがありありと表れている。ベンチに戻ると、さらに思いが込み上げてきたのか、表情をゆがませている。