【J2「変化」】清水エスパルス、乾貴士のセクシーラストパスでダメ押し!「超攻撃的」発揮できずも勝利 FW北川航也「去年の悔しさをピッチでぶつけるだけ」【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
今季も清水の攻撃を司るMF乾貴士  撮影/中地拓也

■ホーム清水は愛媛のプレスに苦しめられ

「超攻撃的」のシンボルが、ホームで躍動した。

 J2リーグ第2節が3月2、3日に行なわれ、秋葉忠宏監督が今シーズンも「超攻撃的」、「超アグレッシブ」の姿勢を掲げる清水エスパルスは、ホームで愛媛FCと対戦した。アウェイの開幕戦でロアッソ熊本を2対1で退けた清水は、連勝を目ざす戦いである。

 前半は苦戦を強いられた。

 J3から昇格してきた愛媛FCは、前線から連動したプレスをしかけてきた。相手の圧力を受けるDFラインやボランチを助けるために、2列目のMF乾貴士、MFカルリーニョス・ジュニオ、MF松崎快が中盤へ下りていくが、彼らにも激しいプレスが襲いかかる。

 それでもロングボールを蹴らずに自陣からつないでいこうとするが、愛媛のプレスを受けてボールを失う場面があり、清水は攻撃のリズムが生み出せない。相手のダブルボランチが高い位置を取るために、2列目の3人が下がらざるを得ないところもあった。1トップのFW北川航也にほとんどボールが入らないことが、清水の攻撃が機能していないことを表わしていた。

 清水が相手ゴールへ迫ったのは、前半終了間際だった。左SB山原怜音と乾がワンタッチでパス交換し、乾が左サイド深くへ侵入してカルリーニョス・ジュニオが至近距離から左足シュートを放つ。この一撃で左CKを獲得すると、ショートコーナーからMF中村亮太朗のヘッドがバーを弾く。前半は0対0で折り返した。

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