イタリア1部のインテルが、1試合限定の特別ユニフォームを発表した。アメリカンコミックのキャラクターをあしらったものだが、周囲からは思わぬ反応が巻き起こった。
インテルは現在、再起への道を歩んでいる。2000年代にはセリエAで連覇を続け、2009-10シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ優勝など3冠を達成したが、続く2010-11シーズンからは9シーズンもタイトルから遠ざかっていた。
ここ10年の間には、オーナーが中国人になるなど、ピッチ外の変化もあった。インテルのユニフォームの胸スポンサーと言えば大手タイヤメーカーの『ピレリ』が「定番」だったが、26年間の関係に幕を下ろし、一時期はスポンサー名が外れる時期もあった。
だが2020-21シーズンにはイタリア王者に返り咲き、昨季は準優勝に終わったもののCL決勝にも進出した。またそのCL決勝から、世界各国でオンデマンド動画配信サービスを行うパラマウント+が胸スポンサーとなり、現在も関係が継続されている。
輝きを放ち始めたクラブに、ユニフォームも彩りを添えるようになった。昨年12月には、パラマウント+が扱うコンテンツのひとつである『トランスフォーマー』を、ユニフォームの胸部分に自社ロゴの代えて掲出していた。
同社は、新たなコラボに乗り出した。やはり、同社が扱うコンテンツのひとつである世界的人気作品『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』を胸部分に掲出することを決めたのだ。
同作品は、1984年にアメリカで発表された、いわゆる「アメコミ」である。忍者の亀たちを主人公に、アニメや実写映画にもなり、世界的にヒットした。
インテルは2月29日、そのニンジャ・タートルズを胸部分にデザインしたユニフォームを発表。現地時間3月4日に行われるジェノア戦で、選手たちが着用するという。
ファーストとサードでは、中央に大きく主人公の顔をデザイン。セカンドユニフォームでは、4匹の亀がチームとして配されている。これらのデザインには、「この傑作は逃せない」「美しい、美しい、美しい」「セカンドユニフォームが最高」などと、ファンからの声が上がっていた。