【浦和・小泉佳穂が語る“へグモ式4ー3ー3”の課題と可能性(1)】東京V戦で“前のスペース”を有効に使えなかった理由……小泉に直接聞いた“ピッチ上で感じていたこと”の画像
東京ヴェルディ戦での浦和レッズMF小泉佳穂 撮影:中地拓也

「前半はかなりいい形でゲームをコントロールできていたと思います。しかし、インサイドハーフの裏抜けという重要なプレーが少し欠けていたと思います」

 土壇場で追いつき、なんとか勝ち点1を獲得した東京ヴェルディ戦後の記者会見で、浦和レッズのペア=オアティアス・ヘグモ監督はそう指摘した。その言及に関連して出た質問に対してへグモ監督は「伊藤敦樹は、そもそもそういうクオリティーを持っている選手です。前半で2、3回抜ける場面がありましたが、そのときはしっかりとチャンスになっていました。そして(小泉)佳穂が抜けた場面も1回ありましたが、そのときもチャンスになっていました」と回答した。

 確かに、この試合のヴェルディは開幕戦と同じ4ー4ー2ながら、浦和対策と見て取れるディフェンスで縦をコンパクトにしながら、左右サイドバックが浦和の4−3ー3のウイングに張り付くポジションを取っていたため、インサイドハーフの前にスペースが生まれやすくなっていた。

 スタジアムのメイン側上段にある記者席からもウイングがあまりボールを受けられていないのは明らかな状況で、インサイドハーフがなぜ前のスペースを狙わないのかという疑問はあった。

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