■ホーム初勝利への“意気込み” と“配慮”

 次戦の京都戦は、再びホームで迎える。大南は、「ホームで勝ってないので、まずは勝利を届けないといけないというミッションはクリアしないといけない。後ろとしては失点が続いてしまってるんで、“ゼロ”でいくと強く意識しながら(相手に)シュートを打たせないぐらいの気持ちでやらないといけないですし、ディフェンスとしての怖さっていうのを相手のFWに植え付けられるようにしないといけない」と強く意気込む。

 ただし鬼木監督は、磐田戦での試合展開を「ホームで勝ちたいっていうところとホームで負けられないってそういう部分も出てるんだと思いますし、だからそこら辺は自分が上手にもうちょっとやってあげたい」と振り返っている。選手へのプレッシャーを少しでも軽くしようと意識すると同時に、“勝ちたい”という気持ちと“負けたくない”という気持ちの2つがぶつからないようにもマネジメントするつもりだ。

 今季のJ1リーグは、19年ぶりに開幕連勝をするチームが皆無というスタートになった。“前回”の2005年はその結果、5チームが優勝の可能性を持ったまま最終節を迎えている。

 それほどの混戦になるかどうかは分からないが、チームとしてできることは、勝ちながら成長していくこと。大きく選手が入れ替わった今季、その意識を全員で共有しながら試合に挑んでいく。

(取材・文/中地拓也)

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