【浦和レッズのIHが語る“ヘグモ式4-3-3”攻撃面での道しるべ(1)】小泉佳穂が振り返った「どこにズレができるか共通認識」の現在地……個人技術で「見逃さないこと」の画像
東京V戦で先発した浦和レッズの小泉佳穂 撮影:中地拓也

 2024シーズンの初陣となったサンフレッチェ広島戦では0-2の完敗に終わり、リーグタイトルという目標を掴むためには負けられないホーム開幕ゲーム・東京ヴェルディ戦は1-1で幕を閉じた。

 4-3-3の左インサイドハーフで先発出場したMF小泉佳穂は「2連敗をしなくてよかったというのが率直なところですけど、ただ2連勝しているチームはまだなく、幸い近くに上のチームがいます。これからだとは思いますし、クラブ、選手、サポーターも“優勝”と言っていると思いますが、目の前の1勝を拾っていくしかないので1試合1試合を大事に戦っていきたいです」と振り返った。

 浦和がボールを保持し、敵陣に矢印を向けていくが、東京Vの敷く4―4―2のコンパクトなブロックに手を焼き、ゴール前での決定機を生み出せない。そうしたなかで21分、ルーズボールを拾ったFW松尾佑介が左足でシュートを放つが相手キーパーにセーブされる。膠着状態が続く中、42分にスコアは動いた。東京Vのコーナーキックが続き4本目を数えた。大外に流れたボールを戻し、ハイボールを密集したペナルティーエリアに送ると、FW木村勇大が反転し右足を振るとゴール右上に決めた。

 0-1でハーフタイムを迎えたなか、浦和のシュート数は1本のみ。小泉は「ハードワークをしてとにかく隙を作らず、あとはセカンドを拾って押し上げるサッカーなので、前半はある程度膠着状態になるのはしょうがないこと。前半の失点がなければもう少し優位に試合を進められたとも感じています」と失点を悔やんだ。

  1. 1
  2. 2