蹴球放浪家・後藤健生は、サッカー日本代表がまだ遠く力及ばない頃から、韓国代表の試合を取材してきた。当然、隣国まで何度も足を伸ばしている。今から12年前のワールドカップ予選では、微妙な時期にあるソウルへと乗り込んだ。
■W杯予選を「ソウル」で観戦
今から12年前の2012年2月29日、僕はソウルのワールドカップ競技場で韓国代表対クウェート代表の試合を観戦しました。ブラジル・ワールドカップ予選でした。
試合は、後半に李同国(イ・ドングク)と李根鎬(イ・グノ)という日本でもお馴染みの2人が得点して、韓国が2対0で勝利しました。ちなみに、審判団は主審:西村雄一、副審:名木利幸、八木あかね、第四審判:山本雄大という“日本代表級”の4人でした。
同じ日に豊田スタジアムでも日本対ウズベキスタンの試合もあったのですが、なぜ、僕は日本の試合でなく、韓国の試合を見に行ったのか? その理由は、今となっては僕自身、どうしても思い出すことができません。