【J2「戦国開幕」】ベガルタ仙台、MF相良の技巧派シュートで先制も不運なドロー!それでも「ポジティブな勝点1」と思える理由【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
開幕戦で先制点をあげた仙台MF相良竜之介  撮影/中地拓也
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■プロ初先発のオナイウが躍動

 新生ベガルタ仙台の第一歩は、悔しいドローとなった。

 J2リーグ開幕節が2月24、25日に行なわれ、仙台は大分トリニータのホームへ乗りこんだ。J1昇格をターゲットとする両チームの激突は、“J2オリジナル10”の対戦でもある。

 昨シーズン16位に沈んだ仙台は、U―17日本代表を指揮していた森山佳郎監督のもとで今シーズンを戦う。新指揮官は2トップが縦関係の4-4-2を選び、DFラインにふたりの新加入選手を起用した。ブラウブリッツ秋田から移籍した高田椋汰が右SBに入り、仙台大学卒のルーキー石尾陸登が左SBに入る。

 また、ダブルボランチの一角にプロ2年目の工藤蒼生が起用された。背番号17を着ける工藤は、これがJリーグデビュー戦となる。

 右MFのオナイウ情滋は、プロ2年目で初スタメンだ。新監督は主将のMF遠藤康、昨シーズンチーム最多10得点のMF郷家友太をベンチに置き、スピードスターのオナイウをスタメンに選んだ。

 そのオナイウが、積極的にチャンスメイクをしていく。右サイドからのクロスでFW中島元彦やFW中山仁斗のフィニッシュを引き出すと、40分には相手GKのキックミスを受けてゴール前へボールを運ぶ。MF相良竜之介へパスすると、相手GKのタイミングをずらした技巧的なシュートが決まった。オナイウのアシストから、仙台が先制点を奪ったのだ。

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