J1の川崎フロンターレが、今季リーグ開幕戦を勝利で飾った。逆転勝利ののろしを上げた脇坂泰斗の一撃に、驚きの声が広がっている。
川崎は2月24日、アウェイで今季J1開幕戦を迎えた。湘南ベルマーレとの神奈川ダービーである。
2020年代に入り、J1で優勝2回、2位が1回という川崎にとっては、8位に終わった昨季からの巻き返しを図るシーズンだ。ただし、開幕戦は苦しい展開となった。開始7分、セットプレーからの流れで先制点を奪われたのだ。
だが、川崎は慌てることなく反撃の糸口を探った。その仲間たちに安心感を与えたのが、キャプテンの脇坂だった。
自陣からの反撃で、ボールはスムーズに湘南ゴールに向かって運ばれる。左サイドで受けた家長昭博は自慢の左足を振るうかに見えたが、ワンテンポ置いて丁寧にボールを落とす。そこに走り込んできたのが脇坂だった。
1タッチでボールを前に置き、次のタッチまでに前方を確認。迷うことなく左足を振るうと、ものすごい勢いで飛んだボールは、ポストをかすめてゴールネットを揺らした。