後藤健生の「蹴球放浪記」第201回【W杯、アジア杯など国際大会が抱える「大問題」】の巻(2)決戦の地「シドニー攻略」の裏ワザの画像
2015年アジアカップ、日本対イラク戦の記者席入場券。提供/後藤健生

 オーストラリア・サッカー協会は、2006年からアジアサッカー連盟の一員となった。代表チーム同士が何度も対戦し、日本のサッカーファンにも、すでになじみの国である。蹴球放浪家・後藤健生も取材で訪れ、逆転の発想で「抜け道」を見つけてきた。

 ■空港から「無料」で目的地へ

 実は、空港のはずれにあるバス停から市内バスに乗れば、「バクスター・クレイグルバーン線」の「ブロードメドウズ」という鉄道駅まで行くことができるのです。そして、この駅から上り電車に乗れば、メルボルン市内まで30分ほどで到着します。しかも、メルボルンの電車は何線の電車でも、市内に入るとそのまま「シティ・ループ」という環状線に乗り入れますから、「スカイバス」のように乗り換えなしで目的地のそばに行くことができます。

 環状線以外の駅に行くにしても、環状線内の駅で他の線に乗り換えればいいわけです。

 空港に鉄道が乗り入れていない場合、オーストラリアやニュージーランドでは、この方法が有効です。

 実際、昨年、女子ワールドカップでニュージーランドに行ったときも、オークランドではバスと電車の乗り継ぎで無料で市内まで行くことができました。

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