【湘南・田中聡がJ1開幕・川崎戦を前に感じること(2)】パリ五輪代表入りに向け見据える“足元の技術”……川崎の警戒選手には 自身と“反対”の選手挙げるの画像
ふろん太とワルンタを持つ湘南ベルマーレの田中聡 撮影:中地拓也

「順位というよりは、目の前の試合にしっかり勝っていくっていうチームとしてのスローガンがあるので、何位以内とかじゃなくて、今だったら(開幕戦の川崎)フロンターレに向かって全員で準備してます」

 今季の目標を聞かれた湘南ベルマーレ田中聡は、具体的な数字とは違った“今季の戦い方”を、こう説明した。2月19日に都内で行われた「2024Jリーグ開幕 PR イベント」後のことだ。

 個人としての目標は、「全試合に出場して、怪我なくやること。そして目に見える結果、ゴールやアシストを出していきたい」と意気込む。というのも、田中は年代的にパリ五輪世代に当たるが、その最終予選を今春に控えている中で、「現状で言うと、多分選ばれるのは厳しいと思う」からだ。

 それでも、「しっかりベルマーレで活躍して、日本で活躍すれば、メンバーに食い込んでいけるチャンスはあると思う」と強い気持ちがあるからこそ、開幕戦から活躍を見せるつもりでいる。

「こういう場にいることで。“もう始まるんだな”っていう気持ちが改めて出てきます」
 こう話す表情は、自信に満ちていた。

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