川崎フロンターレのアジア王者への道が2月20日に閉ざされた。ACLラウンド16の第2戦で、山東に2-4で手痛い敗戦を喫して2戦合計スコアを5-6としたからだ。シーズン開幕を前にして痛恨の黒星となったが、改めてその課題と収穫を考える。
4失点をしての敗戦となったものの、収穫もあった。それは攻撃面でのもので、特に、左サイドでは昨年とは違った攻撃の形からチャンスを作り、そして実際に得点もしてみせた。その左サイドで絡んだのは三浦颯太、山本悠樹、マルシーニョ。今年1月にサッカー日本代表としてデビューした三浦は左SBで、山本は左インサイドハーフで、そしてマルシーニョは左ウイングで先発した。
三浦はその特徴である推進力を随所に見せ、相手のボディコンタクトを繰り返し受けながらも力強く前進する場面もあった。その前にはやはりドリブルを得意とするマルシーニョがいたが、山本をうまく介しながらそれぞれがそれぞれを意識しながらプレーすることができた。昨年はマルシーニョの突破に頼りがちだったが、今季はそれだけではない場面も増えそうだ。
そして2点リードを与えたあとの前半35分には山本のアシストから三浦が得点。最終ラインから前線までの追い越す動きを見せてのゴールだった。